Cult grass stars

thee michelle gun elephantのデビューアルバム『cult grass stars』：初期衝動と才能が爆発した1枚

1996年3月1日、thee michelle gun elephantのデビューアルバム『cult grass stars』がCDとアナログレコードの2形態でリリースされました。CDはCOCA-13155、アナログはTERNG-004/005という規格番号で発売され、大きな話題を呼びました。

特筆すべきは、レディオヘッドなどの作品を手掛けたエンジニア、クリス・ブラウンがレコーディングに参加したことでしょう。ロンドンでのレコーディングという事実も、このアルバムを特別な存在へと押し上げました。

本作には、ガレージパンク、ブルース、パブロックといった様々な音楽的影響が色濃く反映されています。彼らの初期衝動と才能が爆発した、まさにデビューに相応しい力作と言えるでしょう。

収録楽曲と楽曲解説

アルバムには、個性豊かな楽曲が多数収録されています。いくつか代表的な楽曲について、詳細に見ていきましょう。

トカゲ (Lizard): この曲は、チバユウスケが元ギタリストのシガケイイチに捧げた楽曲であると語られています。アルバムの1曲目として意図的に配置されたこの曲は、彼らの音楽の出発点を象徴する重要な一曲であり、『LAST HEAVEN TOUR』(2003年)の幕張メッセ公演でも何度も演奏されました。

strawberry garden: 爽快感あふれる楽曲で、初期のthee michelle gun elephantを代表する名曲の一つと言えるでしょう。詳細な解説は割愛させていただきますが、彼らの音楽性の幅広さが感じられる、聴き応えのある楽曲です。

キング (King): 1stシングルのカップリング曲として収録。シングルバージョンとは異なるアレンジが施されている可能性があります。

世界の終わり (primitive version) (World's end): 先行シングルとしてリリースされた楽曲のアルバムバージョンです。シングルバージョンとはイントロとアウトロにアレンジが加えられており、後のベストアルバムにもこのバージョンが収録されました。また、新たにPVも制作されています。多くの場合『LAST HEAVEN TOUR』ではこの曲が最終曲を飾りました。

toy: インディーズ時代から存在していた楽曲で、アルバム『MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!』に収録されているバージョンとは歌詞が一部異なる点が特徴です。

ブラック・タンバリン (Black tambourine): PVが制作された楽曲。インディーズ時代からの楽曲で、アルバムバージョンと歌詞が異なる可能性があります。

I was walkin' & sleepin': 詳細な解説は割愛しますが、彼らの初期の音楽性を象徴する一曲です。

Dallas fried chicken: タイトルからも彼らの独特な世界観が感じられる楽曲です。詳細な解説は割愛させていただきます。

アンクルサムへの手紙 (Letter to Uncle Sam): 社会へのメッセージが込められた楽曲の可能性があります。詳細な解説は割愛させていただきます。

スーサイド・モーニング (Suicide morning): 彼らのダークな一面を垣間見れる、重厚感のある楽曲です。詳細な解説は割愛させていただきます。

いじけるなベイベー (Don't sulk baby): タイトルからも明るく元気な楽曲であることが想像できます。詳細な解説は割愛させていただきます。

眠らなきゃ (I have to sleep): 詳細な解説は割愛しますが、アルバム全体の雰囲気を締めくくる、静謐な楽曲です。

* remember Amsterdam: 収録時間は13分19秒。曲の最後にはチバユウスケのセリフが収録されています。

まとめ

『cult grass stars』は、thee michelle gun elephantの才能と初期衝動が凝縮された、彼らの代表作の一つです。様々な音楽的要素を取り入れつつ、独自の音楽性を確立した彼らのデビューアルバムは、日本のロックシーンに大きなインパクトを与えました。このアルバムを聴けば、彼らの音楽的ルーツと、後の活躍を予感させる魅力を深く理解することができるでしょう。彼らの初期作品に興味がある方は、ぜひ一度聴いてみてください。

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